毎日を生きることは、宙を歩くくらい難しい。

両親の離婚に不登校。女性経験なしコミュ症。パワハラで退職。ちょっと鬱。ぐれずにここまでやってきた僕のゆったり日記。ただ稀に薄暗い気分に身を委ね、目が覚めた僕には理解が出来ない文がある。

お腹の痛みは耐え難い。 part4

ここ1・2週間は身体の不調が目立った。

だるさは当たり前。水を吸った衣服を着用しているような重さがあった。仕事中の比ではない。「精神と時の部屋」に入り、重力が倍になった感覚でもない。わからないが。ただ立ち上がること、歩くことを奪う辛さだ。効く。熱も39℃台をマークした。その都度、風邪薬を飲む。現代の医薬品は優秀だ。しかし、このやる気を衰退させる魔力はなんだろうか。

朝から昼、夜にかけて下痢洪水注意報が発令されました。トイレに向かう際にはトイレットペーパーの予備を確認し、ベルトを外しておくという事前準備が必要になるでしょう。

6時頃から音が鳴り出し、雷雨。お腹の痛みは耐え難い。この世の痛みで地味だが強いナンバーワンだ。何か……違うことを考えよう。政治はどうだろう。かけにもり、水掛け論にモリモリバナナ。オーマイガーです。大学のスポーツマンシップについて、ぐぅぅ……タックルはボディブローのようにじわじわと、効かない。

1日の3分の1はトイレの個室で過ごした。第2の故郷である。食べた固形物がどろどろの液体になるなんて不思議でたまらない。もうトイレと友達になりそうだ。しかし、腸と大腸。お前らとは仲良くできないからな。どういう要件なんだ。お前らは(身体の中で)完全に包囲されている。最後の悪あがきを続けているわけだ。それは効いている。犯人はお腹の中にいるから捕まえられない。……ぶりぶりぶり。この個室にいる間だけ、もしもボックスと同じだ。どこにでも行ける。そして、下痢で目覚める。

歌詞なんて書いてみました。

かくれんぼ

驚いたのも  つかのま  開けっ放しのドアが軋む

悲しむ素振りを見せない  君がここまでしたこと

理解とは  程遠くて  わからないことにしていた

 

時計の針が止まった  時計の針が動いた

悲しむ間も  与えては  くれないんだね

「カレーにはソースが大事よ」

「カレーにはご飯がなくちゃね」

たわいもない  会話がよぎる  今さら……


散らかった  衣服の中  拾い上げる  小さな君を

ここにも  あそこにも  宝物なんかじゃない

常日頃に隠れていたんだ  気がついたところで

 

ランプの明かりが消えた

ランプの明かりが灯った

瞬く間に  日常が  君を置いていく

「頓珍漢なあなたでも、

優しいところが好きだから」

皮肉だと  笑う余裕はあるよ

 

2人で遊んだゲームや並んだ食器も

君は  もう一度  取りに来るのかな

 

かくれんぼはもう終わりだよ

せーのでドアから出てきて

気づかぬ間に  胸の中が  君で溢れる

時計の針が止まった

ランプの明かりが消えた

さよならも言えないまま

都合のいい  僕のまま

大好きが強く溢れる  今さら……

 


dive  dive  dive

一丁前のスーツに身を固める

がむしゃらにやれないか  若人よ

その場のノリと楽観思考で

のらりくらりやってきた  らしい

 

Aaaa  昔悪さしていたやつにかぎって

上手く行くんだ  真面目もんに救済を

 

「話にならねぇ」「頭を使えよ」

慈悲のかけらもないんだもんな

お天道様が見ていたとしても

退職前に殴ればよかった

 

ぬかるみにdive  

chance  or  change

汚れた膝小僧でスライディング

説教ならだいぶ  聞き飽きている

果敢に挑んだって  結果は同じ

 

成功者の爪の垢を啜る

お茶や紅茶  コーヒーに混ぜて

税込み  いくらかで売っているのなら

束でご購入を考えています

 

Aaaa  努力のやり方も忘れた

棚から埋蔵金  損な期待にすがっている

 

窮屈なdive

delete  or  cancel

理不尽には鉄槌を  マスメディア

あの子がタイプ  ほざいてみても

彼にもたれる  瞬間を見てる

 

dive  dive  dive

chance  or  change

汚れた膝小僧でスライディング

dive  dive  dive

delete  or  cancel

理不尽には鉄槌を  マスメディア

dive  dive  dive

chance  or  change

身包み剥いでダンクシュート

dive  dive  dive 

delete  or  cancel

明るい未来を僕らは待っている

自分と自分 part3

ときに、自分と言い合うことがある。しかもこいつは私の反対の声を出す。

死にたいと思えば、生きろと言い

生きたいと思えば、死ねと言う。

誰かを憎むと、愛の大切さを説き、

誰かを愛すると、憎むべきは誰かと説く。

喧嘩のふっかけはどちらから、それは何の意味もない。原因がわかったところで解決するのだろうか。燃え盛る家の前で、火種はどこからと議論しているようなものだ。まずはその火を消さなくてはいけない。議論はそれからだ。しかし次々と放火していくこいつと消していく私。このいたちごっこに終わりは見えない。

テレビに映る女性が綺麗だなと思うとき「よく見ろ。テレビ映えしてるだけだ」

不祥事を起こした芸能人に落胆しているとき「彼も大変だったんだ。悩んだことだろう。お前もやりきれない時があるだろう?」

四六時中ではなく気の赴くまま「これ、忘れ物」と言いながら現れる。仕事終わりにふらっとおでんの匂いにつられて来ました。ほろ酔い気分で。そんなフットワークの軽さがこいつにはある。くよくよ立ち止まるようになった私とは真逆だ。よくある漫画の主人公の闇の部分。対峙して退治するよりも、「お前はオレだ」と、受け入れる方がいいらしい。NARUTOブレイブストーリーで学んだ。BLEACHにも似たような描写があった。

冷やし茶漬けを食べるとき「冷やすなんて外道だな」

パソコン操作では「バックスペースよりデリートを使え」

ものすごく些細なことにも口を出す。実際、どうでもいいはずだが、彼の線引きの基準はなんだろう。これは幻聴でも幻覚でもない。勘違いさせていたら、申し訳ない。ただの思考のスタイルだ。あまりにもパッと出てきて、まるで話しかけられているような感覚なので、このように記載した。

こいつは苦手だ。けれど、憎めないところもある。優しい言葉をかけてくれることもあるから、厄介極まりない。いなくなれや受け入れるというやり方に納得は出来ないが、共存していきたい。

反対の反対は本当なのに、本当の本当は本当だ。ただ、二回も使うと嘘くさくなる。

 

修学旅行に綺麗な足。 ー実話ー

今週のお題「修学旅行の思い出」

何年も前のことなので、記憶の断片をかき集めながら書いていきます。誰かに伝わるよう必死に。

あれは蝉の声が無くなり始めた頃でした。小学5・6年生のどちらか。それは滝や寺を観光するというありきたりなもので、多くの学校がその時期にその県に集中します。もちろん私たちの学年もそれに向かい、あまり覚えていませんが存分に楽しみました。おそらく。

お風呂に入りお腹いっぱいご飯を食べ、はい。おやすみなさい。……とはなりません。友人達と夜更かししていました。何時頃でしょう。半分くらいが眠りに落ちたとき、ある一人が入口下の扉の方を指差しました。オートロックなどない昔ながらの宿舎には、入口の近くの壁下にスライドドアが付いています。みんなが何事かと目をやると、すらりとした女の人の足がありました。廊下側にしっかりと。

「女子の誰かが遊びに来たんじゃねーの」

友人の1人が言いました。確かに。疑わない健全な男子たちは、誰が来たんだよと鼻を鳴らし、違う意味で心臓をドキドキさせます。

「でも、足を見てんのも悪いね」

そう言いながら1人はスライドドアを閉めました。女の人の足は一歩も動いていない。石像みたいに、ただそこにあるようでした。

「遅くねー」

待ちくたびれた友人は扉を開け、廊下に女子を迎えに行きました。そしてすぐに戻ってきます。いねーと、言いながら。そんなはずないよと、スライドドアを開けると、確かに、そこに足はありません。帰ったんじゃねと、笑い話。疑わない男子たちは、1人また1人と眠りにつきます。そして変わらない朝を、迎えて行きました。

余談

私の小学校ではたくさん撮られた写真の中から、好きな写真をピックアップし購入します。その中の1枚が密かに話題となりました。滝の前で撮られた写真。生徒と先生、校長先生も交えた笑顔の写真。両足がありません。校長先生の。現在の技術では背景をA Iが理解し、ある部分だけ切り取ることも可能ですが、当時にそんな技術はないはずです。上半身と滝。下半身がなく、後ろの滝が写っています。

翌年、校長先生は変わっていました。

 

当時は何も考えなかったのですが、今思えばおかしな点が多いです。今思い出したほうが、あの廊下に立っていた足を鮮明に描くことができるのです。

 

パーカーを着たまま決意。 part2

父との会話の最後に、僕は3つだけ意見を述べた。

一つ  責任を感じなくていいこと。折れてしまうのは、時間の問題だった。たまたま父だっただけだ。

二つ  僕が必要としてない優しさは、お節介だということ。助けて欲しい時は、言う。

三つ  年金の申請だとか、病院にいつ行くかなど未来の話はしないこと。これが一番堪える。先が見えない、それは物凄く怖い。ただいつもみたいに、何気ない会話をして欲しい。

わがままだ。普通の人達は働いて頑張っているのに、何もないくせに取扱説明書のようなことを言って。本当に、糞みたいな人間だと思う。パーカーの紐を抜いて……なんて考えてしまう。

でも私は言えた。

しっかりと口を使って。目を合わせてなんかは難しいけれど、言えた。

久しぶりに涙を流した自分に、丸をあげたい。まだ僕は大丈夫だと。

思いもよらない号泣で何かが溶けた。

「4つめ、自分で立ち上がるから。辛いときは言うから。時間かかるけど、頑張るから」

こんなこと言うつもりはなかった。

考えたことさえ、驚いている。

父は「仕事をするから」と、リビングに戻った。これでいい。社会のレールを外れた私は、これから先"普通"じゃないとか、負け犬だとかと、レッテルを貼られる。まだまだ立ち向かう勇気はないけれど、待っていて欲しい。パーカーの裾をぐちゃぐちゃにしたまま、そう思った。

意味不明な夢日記 【1】 2017/01/19

数日間、A(アニメのキャラクター)は友人達(これは現実に存在する)からの手紙を待ち続けていた。緑色の小高い丘の上で、世界地図に記されたどこかの孤島を見ながら。

                                    *

ジャッキー映画に出演していそうなチャイナ服を着た髭づらのおじさんに

「いいとこにいくアル」

と、諭され”夢の場所”に向かう友人2人。(どこにあるかもわからず、誰かに語られることもない。起床後にパソコンをぽちぽちしてみたが、発見には至らなかった。夢の中の夢の場所とは、ややこしい)  Aは村が好きだったこともあり、一緒には行かなかった。

                                    *

それからしばらく、待ち切れなくなったAはもう一度、手紙を出した。そして時が過ぎ、ある日、郵便受けを確認したが、やはり空だった。落胆し落ち込んでいると、郵便の方が手紙を持って来た。こんなに嬉しいことはない。飛び跳ねそうな気持ちを抑え、手紙に目をやった。しかしそれはAをまた落胆させた。自分が送ったものがそのまま戻ってきただけだったからだ。

ここで突如、視点が島に向かった友人達になる。彼らは黒いスーツの男に囲まれ、島の奥へと消えていった。あのチャイナおじさんは人身売買のバイヤーだったのだ。

また視点はAに戻る。Aはからしのチューブを咥えながら、ビリヤードを楽しんでいた。

起床……布団の上、見慣れた天井じゃないか。

軽いうつと引きこもりからの脱出 part1

仕事を辞めて、立ち上がることが出来ない僕は、布団の上を行ったり来たりしていた。

これは、8年前の再来だ。

不登校になって、高校を2ヶ月で行かなくなったあの頃と同じ。未来を考えすぎる、長所なんて存在しないんだと、吐き捨てるあの頃と同じ。単なる家庭ゴミと排泄物製造機になった。このまま引きこもって、人生の幕を自分で閉じて、はいおしまい。そうなると思っていた。

けれど、あの頃と違う点がいくつかあった。

下記に示したものは、実際に父に見せたものだ。いま、読み返してみると非常に読みづらい。そして背中が痒くなる。

 

「仕事で軽い鬱になっていたのは事実で、もうぼろぼろだったのも事実だ。だけどとどめを刺したのは、親父だ。仕事を辞める覚悟は、お先を真っ暗にした。 でも、なんとか必死で自分で考えた。何かしていないと、駄目になりそうだったから。治験は最適だった。少し落ち着いて、その報酬でキャンプ道具を買って、歩く。終わったあとは、ゆっくりとバイトしていこうと、微かな光を掴み損なわないように、文字通り必死だった。でも、その光は消えた。新しい道しるべを見つける前に消えた。真っ暗になった。すべてどうでもよくなった。やる気はいつの間にか、僕を置いて行った。明らかに自分が背負い切れない不安と心配を、俺に押し付ける形で、軽減した。俺に持たせたんだ。海外徒歩もそうだ。心配を抱え切れないから、行かせないという方法を取った。今思えば、文句ばかり言っていたあの上司も、不安を抱え切れないから、怒りというシステムで昇華してたんだな。聞いているこっちの身にもなれよと思うけど。俺は逃げることも投げ捨てることもできないから、こんな重たい荷物を持っている。小枝にトラックを乗せたらどうなる?もう最後の一本も折れちまったよ」

 

父に伝えた。口に出して伝えることができないから、書き出したけれど。

伝えることができた。

それだけで十分だった。

おそらく、父は驚いただろう。

息子が意見を伝えるなんて今までなかったから。

8年前の不登校の僕。

頑なに自分の意見を、口を割らなかった自分に伝えたい。

「全然進んでない。アリさんくらいにしか。でもね。ちょっとは立派になったよ。君にはどう映るかな」

布団の中で、そんなことを口にしようとしたけど、ポエミィで気持ち悪いと思われそうだからやめた。