創作小話
延べ棒がミルクを飲んで、伸びて伸びて冷えてきました。羽織った浪漫に似たスペインにニンニクをニンニン加え、カツ丼をほうばりました。肩たたきは言いました。 「常滑線、優柔不断、宇宙人」 様々な憶測が奥さんの絵に、唾とカレンダーをかけました。トト…
街から遠く離れた山奥に、一匹の亀が住んでいました。名前は都・ケバン・ジョファー・オルナルド2世。たくましく、健やかに、末永く幸せにと、母が願いを込めてくれた名です。その名に恥じぬよう、切磋琢磨を信条に生きてきました。オルナルドは誰にも迷惑を…
路地を曲がると、そこには痩せ型のおじさんが立っていた。黄土色のスーツに身を包み、黄金色の皮膚で日差しを迎えながら、壁にもたれかかっている。あまりにもその場の外観にそぐわない彼は、異国の地から訪ねて来た人ではないか。私の予感は、その彼の足元…
寝苦しい夜には、冷え冷えのタオルを脇に巻いて、窓を全開に開けて、扇風機を強にセットして、やっと準備完了だ。頑丈な強い意志までとはいかないが、小さな石ころくらいの硬さを胸に閉まった。ここからすんなりと夢の世界へ誘われればいいのだが、そうやす…
ぱっかーん。開いた頭の中には、カマボコがいました。外側はピンク色、内側は白。ツルツルテカテカ。質感が良くスーパーの店頭に並ぶことが許されるほどです。しかし、そんなことはさせません。いつかは有名なトナカイになりたいカマボコは、スウェーデンに…