毎日を生きることは難しい。

両親の離婚に不登校。女性経験なしコミュ症。パワハラで退職。ちょっと鬱。ぐれずにここまでやってきた僕のゆったり日記。

耳を塞いでも、世界は鳴り止まない。

テレビの音量。スリッパの擦れる音。誰かの歌声。トラックの地響き。食器のぶつかる音。ドアを閉める音、開ける音。窓の震える音。パソコンから流れる洋楽。フライパンとコンロが叩く音。食材の炒める音。クラッキング。鍵が開く音。トイレの流す音。トイレットペーパーを巻く音。公園で騒ぐ声。ビニール袋の音。冷蔵庫の閉める音。床がしみしみ言う音。くしゃみ。石鹸をだすポンプ音。椅子を引く音。蛇口から水が流れる音。扇風機の回る音。広告宣伝車。エンジン音。手を洗う音。電子レンジ。物を落とす音。いびき。割れる音。 救急車。パトカー。バイクの音。鐘の音。虫の声。街頭演説。小銭の音。キーボードを叩く音。酔っ払い。サラリーマンの革靴。漏れたヘッドオン。列車。チャイム。子供の歓声。赤ん坊の泣き声。幼年期の反抗。少年の少女の元気。若者の憤り。青年の喘ぎ。女性の金切り。男性の怒鳴り。おばさんの小言。おじさんの愚痴。熟年のため息。老人の咀嚼。人生の音。人間の音。動物の音。機械の音。電気の音。人間の作りだす音。生きる音。死ぬ音。キーンとした耳鳴り。心臓の鼓動。くしゃみ。咳。拍手。自分。笑い声。歯軋り。(随時更新)

嫌いが枝の名古屋、考えるに健康食品。

延べ棒がミルクを飲んで、伸びて伸びて冷えてきました。羽織った浪漫に似たスペインにニンニクをニンニン加え、カツ丼をほうばりました。肩たたきは言いました。

常滑線、優柔不断、宇宙人」

様々な憶測が奥さんの絵に、唾とカレンダーをかけました。トトントントントン。トトントントントン。屏風を秒で病気の兵法の取り扱い。天敵が花火が古いをさみだれのよう、冬は風呂でした。管理体制の確立を目指し、耳にしたラジオ体操第一。お爺さんのイカと垢と坂を、フルーツで逃げましょう。お仕置きはやめてくださいませ。危険、危険、危険。トレジャーハンティングに殉じた杉田さんはオレオレ詐欺の被害に。美学の大学生。オーレーオレオレーオーオーレーレーレーラーレーオ。一つだけ仲間はずれが居ます。逃げないで。お小水とおしゃべりしながら、お正月休みを満喫。ソーシャルゲームアプリは花が爪を立てて、西を北に期待の惑星にしましまは、蚊取り線香ある日、トトントントントン。目立って目玉焼きにソースをかけるが、街宣車の下のパブロフの犬が、サングラスを山頂から眼薬を目指しなさい。握り飯。

「赤ん坊に泣かないようにする」

適当な色でテキ屋になる、色鉛筆の洗えないから、難しくないです。トトントントントン、トトントントントン。ないですが、パッケージの魔が差したので言い訳を散散喚いてなります。桃桃桃は虹をつけませんが、でしたね、ハートにドライバーをインストールしたら。トトントントントントトントントントントトントントントントトントントントントトントントントン。

迷惑亀

街から遠く離れた山奥に、一匹の亀が住んでいました。名前は都・ケバン・ジョファー・オルナルド2世。たくましく、健やかに、末永く幸せにと、母が願いを込めてくれた名です。その名に恥じぬよう、切磋琢磨を信条に生きてきました。オルナルドは誰にも迷惑をかけません。

元旦から数えて日が三度落ちた夜。オルナルドは川の上流へと向かいました。航空機やフェラーリを持っていれば、すぐ目的地にたどり着くのですが、あいにく手が届きません。金銭的にも生態的にも。仕方なく、約束の日よりも2日早く出発しました。オルナルドは友人にも迷惑をかけたくないのです。

亀は万年と言いますが、彼はまだ42歳です。甲羅のシワがまだまだ精進しろと、鼓舞を示しています。しかし、自身の誕生に対して、それ程の執着心がなかった亀は、年齢など覚えてはいませんでした。ただただ、毎日の生活を繰り返していただけなのです。雨の日も、嵐の日も、雷の日も、空から蛙が降ってくる日も、亀は毎日を続けていました。毎日。毎日。そんな亀を見ていた、森や街の動物たちは、つまらなそうな亀と同情していました。嫁もなく、パソコンもなく、テレビもなく、娯楽もない。こんな山奥に一人きり、いったい何を楽しんで生きているのか、気味が悪かったからです。彼らはオルナルドの迷惑になりたくなかった為、距離を取っていました。

昨日の落雷が原因か、木がなぎ倒され道を塞いでいました。辺りを見渡し、隙間からの風を確認します。困ったことに、どうも、向こうへ繋がる割れ目はなく、迂回するしかありません。予定よりも多く時間を見積もって家を出ましたが、約束の時間を多く過ぎてしまいそうです。オルナルドは困ってしまいました。

結局、約束の時間よりも2時間も遅れてしまい、オルナルドはうさぎさんに迷惑をかけてしまいました。

「大丈夫かい?」

やっとこさ、たどり着いた亀に、うさぎさんは手を差し伸べながら言いました。

「平気だよ。でもごめん。待ち合わせにこんなに遅れてしまって」

「いいんさ。君が生きてくれただけで。何かあったんじゃないかって、気が気でなかったよ」

「携帯を買うべきかな」

「いらないさ。君、どこにしまうんだい」

「甲羅の中だよ。これ開くんだ」

「おや、まぁ」

うさぎさんは目をまん丸にして驚きました。

「そろそろ向かおうか」

そう言ったうさぎさんの後を、のそのそついていきます。ゆっくりと。ゆっくりと。

ひんやり飯 ー小話ー

母ちゃんは、いつも帰りが遅い。夜ご飯を食べるときは当たり前、お風呂のときもいない、だいたいテレビを見ているか、ゲームボーイアドバンスをやってるときくらいに帰ってくる。スーパーのビニール袋を持って、よっこらせって。それを冷蔵庫にしまいながら、今日会ったことを話したりする。でも、そこで帰ってこないときは、とんでもなく遅い日。布団を引いて、おやすみなさいなんて言わないで、バサって布団に潜る。話したいことは明日にお預け。時間が経っちゃうと、つまらなくなるの、母ちゃんはわかってないな。

とんでもなく遅い日は、明日になってからドアのガチャガチャが聞こえる。外の真っ暗が部屋の中に潜んでて、ドアが開くと逃げ出して、代わりに街灯の明かりが入ってくる。角度が悪いと目に入ってくるから、ちょっと痛い。でも声に出さない。これは秘密なんだ。そんな時間まで起きていたら、母ちゃんに怒られちゃうから。

学校の友達は、お金がいっぱいあるんだなって思う。ゆうと君は僕より小さくて泣き虫なのに、プレステ4を持ってる。沢山カセットを持ってるのに、ゲームの本体にもダウンロードしたゲームが入ってるって言ってた。あと、おっきなサングラスをつけて、世界がゲームになってしまうドラえもんの道具も持ってた。だから、ゆうと君のお家に行くと、未来に来た気分になった。クラスのアイドルの朋ちゃんは沢山お洋服を持ってるって、友達のえみちゃんが言ってた。たしかに、僕なんかと違って、色んなお洋服を着てるし、とても綺麗に洗濯されてる。たまに麦わら帽子をかぶってて、お姫様みたいだって思ったこともある。

こないだ皆んなで遊んでたとき、ゆうと君が「家で何して遊んでるの」って僕に言った。ちょっと可愛か見える朋ちゃんにも「いつも1人で何して遊んでるの」って言われた。なんか、その言い方にムカッてしたけど、我慢して、考えた。それは、やっぱりトランプをしたり、あやとりをしたり、ゲームをしたり、テレビを見たり、本を読んだり、他にも色々。そんな風に答えたら、ゆうと君に「面白いの」って言われて、オシャレな朋ちゃんには「1人でできるの」って言われた。

母ちゃんは最近、朝も慌ただしくして、夜も明日になってから帰ってくる。だから今日も母ちゃんが出かけてから学校に行って、友達と遊んで、帰って、家で遊んでた。

ゲームボーイアドバンスカービィをやって飽きたから、地図帳を開いて、オーストラリアでっかいな、なんて国同士を比べていたら、鍵穴に鍵が刺さった音が聞こえた。夜ご飯を食べる前だったから、泥棒が来たんじゃないかって、凄くドキドキした。前に見たホラー映像を思い出してしまって、よけいに怖くなった。まだ夕方だったから、街灯は入ってこなくて、ゆっくりと開いたドアから、母ちゃんが部屋に入って来た。なんだ母ちゃんかと、胸を撫で下ろしてたら、あれってはてなマークが浮かんだ。

「母ちゃんね。クビになっちゃったんよ」

靴を脱ぎながら、ボソって呟いてた。とてもくたびれてて、でもいつもより元気そうな母ちゃんがビニール袋を上にあげて力こぶを作ってた。そういうことかって、勝手に納得して、ビニール袋を受け取った。大人の人って仕事してないと大変って、ゆうと君のママが言ってたけど、母ちゃんは大変になっちゃったのかな。考えてみたけど、よくわからないからいいやって、目につくゴミ箱に投げ捨ててやった。

「ご飯あるわよ。冷蔵庫の中に」

「食べる」

「作り置きだけどね」

「冷たくても美味しいよ、いつも食べてるし」

「言うようになったわね」

語尾を伸ばして、くしゃって母ちゃんは笑った。僕は冷蔵庫の中から、パックされた野菜をお皿に盛りつけた。母ちゃんはご飯をよそってくれた。椅子に座って、お茶碗を持とうとしたら「あんた、いただきますって言わないとダメよ」って怒られた。母ちゃんがいると、ちょっとうるさくて、自由じゃなくなる。

「いただきます」

さっきまで怒ってた顔してたのに、今はにっこり。「はい」って、なんだか満足そうにうなづいてた。大人っていっぱい顔の変身が出来るんだなって思った。

「結構、冷たいのね」

「うん、そうだよ」

今度は眉毛に力が入る顔になった。少し気になってる朋ちゃんがお泊まり遠足でお母さんに会えなくて泣いているときに、ちょっと似てた。それにしても、やっぱり冷たい。ハンバーグもおしんこも、野菜炒めも冷たいまま。給食より美味しくない。まぁ冷たいからだけど。だから、ご飯みたいに時間が経って、つまらなくなる前に、今日あったことをたくさん話そうとした。その拍子にご飯粒が口から飛び出したから「ちゃんと聞くから、急ぐんじゃないわよ。行儀が悪い」って怒られた。

痩せ紳士

路地を曲がると、そこには痩せ型のおじさんが立っていた。黄土色のスーツに身を包み、黄金色の皮膚で日差しを迎えながら、壁にもたれかかっている。あまりにもその場の外観にそぐわない彼は、異国の地から訪ねて来た人ではないか。私の予感は、その彼の足元のアタッシュケースが黒光りすることで、確信に変わった。きっと中には、火炎瓶やスナイパーライフルが入っているに違いない。それか、口では言えぬような粉末を大量に隠し持っているはずだ。もしくは、非合法な海賊版DVDを蓄えているかもしれない。私の目にはもう、彼の姿が運び屋か殺し屋、良からぬ人物に、豹変していた。

その佇まいに怯えを感じ、私は足を止めていたのだった。時折、手首を返しながらチラチラと腕時計を確認している。約束の時間が迫っているのだろうか。目を細め、数十メートル先を眺めてもいる。このような住宅地で、一体誰と会うのだろうか。私は初めてのオモチャを与えられた犬のように、じっくりと、かつ慎重に、興味を噛み締めていた。

私も彼と同じように目を細めた。彼をもっとよく理解するには、こうする他になかったからだ。近づき、感づかれ、この喉を切り裂かれる恐怖には勝てなかった。が、この奇妙な彼への期待も同時に共存していた。ギリギリの均衡を保ったシーソーのように、いつ崩れ去るかわからないアトラクションに、高揚感を感じていた。

詳しく、覗く。あの腕時計を付けた右手には、棒状のものが握られていた。三角の輪郭に赤みがかかっている。所々に凹凸のような黒い斑点が見えるが、何なのだろうか。そして、この暑さに負けているのか、それはポタポタとアスファルトに水滴を落としている。彼は咄嗟に腕時計を見る時と同じように手首を返し、それを舐める。その余りにも滑らかな動作に、初心ではなく度重ねた経験を感じさせた。それは、左手の小指を口に含む動作も同じであると確信した。

寝苦しい夜には、

寝苦しい夜には、冷え冷えのタオルを脇に巻いて、窓を全開に開けて、扇風機を強にセットして、やっと準備完了だ。頑丈な強い意志までとはいかないが、小さな石ころくらいの硬さを胸に閉まった。ここからすんなりと夢の世界へ誘われればいいのだが、そうやすやすと連れて行ってはくれない。夏は後半。枕の位置を確認しながら曜日を暗唱する。確か……燃えないゴミを出して、窓から見える観覧車が青い光をつけていたから、今日は水曜日だ。週の折り返しで、まだだと思うのか、もうだと思うのかという心理テストを見た気がする。ゴロンと横向きに寝返りをうちながら、そんな価値観を再確認した。

寝苦しい夜には、大量の水分を摂取してしまう。オレンジジュースにカルピス、十六茶、牛乳、ミキサーで混ぜたように、お腹の中でスムージーになる。胃の中にも味覚を感じる機能があったなら、とても恐ろしい惨劇が待っていると思う。どんなに喉を潤わしても体温は下がらない。お腹が下るだけだと気がついた。そろそろ冷えればいいのに。

寝苦しい夜には、夜中に何度も眼が覚める。下痢の時もあるし、蚊がぷーんぷーんうるさい時もあるし、寝相が悪い弟に、けたぐりをくらって起きる時もある。睡眠は、欲しがる人には舞い降りてくれないのか。真夜中には鬼が出ると教えられたはずなのに、今は普通に目が覚めて布団から躊躇なく出てしまうのだから、大人になったのだろうなぁ。恐怖は無くなったけど、見えないものは見えないままになってしまったなぁ。なぁと語尾を伸ばしてしまうなぁ。まだ寝れそうもないなぁ。そんなんだなぁ。

私の頭の中のカマボコ。

ぱっかーん。開いた頭の中には、カマボコがいました。外側はピンク色、内側は白。ツルツルテカテカ。質感が良くスーパーの店頭に並ぶことが許されるほどです。しかし、そんなことはさせません。いつかは有名なトナカイになりたいカマボコは、スウェーデンにある"サンタ協会学園"に留学へ行こうと決めていました。

そんな思いもつゆ知らず、私は頭に現れたカマボコを食べようと、手を伸ばしました。手袋がベタついてしまうと、妻に怒られてしまうのでしっかりと素手で掴みます。すると、1人の少女がこちらに駆け寄ってきました。

「冬休みだから、おばあちゃんにカマボコ買ってかなきゃ行けないの」

わさびと醤油を用意していた私は、不意を突かれ驚いてしまいました。

「なんだ、お嬢ちゃん。急にさ」

私が聞いていなかったと思ったのか、今度は簡潔に伝えようとしました。

「カマボコがおばあちゃんが必要なの」

「こっちにも都合があるんだよ。欲しいのなら、それ相応のさ……」

「交換するってこと?」

「そりゃそうだろう。ほいほいタダであげるほど、世の中はやさしくないんだから」

鼻息荒く、少し興奮気味の少女は右側のポケットから茶色の何かを取り出しました。

「メンチカツ……」

「脂が多いだろう。医者に止められていてね」

シマウマを思わせるほどの鼻息。少女の興奮はピークに達していました。。少女は左側のポケットにも手を突っ込み、取り出し、私に突き出します。その左手にはまだらの模様が浮かんでいました。

「マライヤキャリーの写真集……」

「いらないね。毛ほどにもお腹を満たしてはくれないから」

手がなくなってしまったのか、万策が尽きてしまったのか、スカートをぎゅっと握り、少女はとうとう泣き出してしまいました。

「ひっ…ひひ…ヒヒーン……ヒヒヒーン!」

そんな少女を横目に、私はカマボコを食べ始めました。淀む空にしゃんしゃんと音が降ります。サンタさんなのでは、一物の不安が頭をよぎりますが、頭は割れているので不安はそのまま通り過ぎました。そして空に広がる音も近づいて来たと思もえば、立ち止まるそぶりもなく離れていきました。

「ヒヒーン!ヒヒーン!ヒヒッ…ハリーヒヒーン!!」

少女はまだ泣いています。月の影にまん丸の雪だるまとトナカイが映し出されていました。やっぱり、サンタさんは来てたんだなと、爪楊枝で歯の隅をほじくりながら、お腹をさすります。私のお腹の中にはカマボコが、バラバラのカマボコがいました。