ワカメ Part7
映画をレンタルしていたあの頃。重たい身体とくだるお腹に耐えられず、病院に行こうと決めた。「確か、診察券はここに閉まったよな」と独り言を呟きながら探し、半分折れた診察券を財布に入れ、出発した。
人混みに紛れたり、待たされるのが嫌だったため、比較的に空いている病院に向かった。そこは建設され数年しか経っていないので、内装はとても綺麗だ。会社を辞めると、保険証が無くなり、また別の申請とかしないといけないのでめんどくさい。代理の用紙みたいなものを見せ、身体の重さや咳、熱などを伝えた。マスクを渡され、手軽な薄い壁(なんと説明すれば、よいか)で仕切られた場所で、待つよう指示された。そして、待っている間にもう一度、体温を測るように体温計を渡された。
ただ、名前を呼ばれるまで待っていた。
待合室ではなく、ベットが並ぶ部屋に案内され、そこで一二の質問を受けた。若い方だった。パソコンとファイルにバインダーされた書類を眺めながら「大丈夫そうですよ」と言われた。……なるほど。……え、大丈夫だすと……
僕の身体に触れることなく、また仕切られた場所に戻された。超能力者か……
また待合室で待っていた。おそらく、ベテランの先生にアナウンスされて胸とか肺とか色々見るんだろうなと思ったが、どうやら違うらしい。受付に呼ばれ、お金を払う流れ。
薬を薬局に取りに行く? まさか、僕は混んでいる病院へと足を運び、検査してもらった。喉な奥や、上着を上げ心臓の鼓動、肛門に綿棒を突っ込み便の検査もしてもらった。
タイミングとか医師の連携とか、新人さんとか、色々な要素が関わりあって、何かが起こるものだけど、うん。文句を言いたいわけじゃない。仕事を辞めたクズが言えることでもない。
人生は色々なことがあるものね。
結局、何が言いたいかというと、二件目に行ってよかった。
でも、お腹が痛い。