毎日を生きることは、宙を歩くくらい難しい。

両親の離婚に不登校。女性経験なしコミュ症。パワハラで退職。ちょっと鬱。ぐれずにここまでやってきた僕のゆったり日記。ただ稀に薄暗い気分に身を委ね、目が覚めた僕には理解が出来ない文がある。

またまたまたまたまた作詞

 

おはよう

霞始める鈴の音色

まだ遠くにあった  遠くの方に

手探りながら  夜の群れを

掴み損なって  途端に消える

 

つま先に当たる空き缶の音が

この静寂に水を差すけど

さよならを置いて  深く夢を見てる

目覚めないように  名前を  そっと隠した

 

朝の日差しと夕日の赤が

近くにあるようで  頬を染めてる

確かなものと  安心したい

掴んだその手に  鼓動が揺れる


カーテンの柄  並んだマグカップ

お互いを尊重した結果

おやすみを抜いて  おはようでもう一度

春一番  あなたの名前を  連れて行くよ

 

がらくた

消えていくものがあると

追いかけたくなるのはなぜ?

不意に与えられたものを

捨てたくなるのはなぜ?

 

桜並木の霧に揉まれ  搔き分けるように進んだ

 

作り笑いが上手になるのは

きっとガラクタに囲まれているから

ゴミ捨て場に吹き抜ける風を

真に受けてしまう  痛い  道の上

 

コーヒーを飲めれば大人

正社員なら大人

どれも不確かなもんで

基準値を下回る

 

声を大にして  叫んだところで

子供には耳を貸さない

 

いっそのこと疑い続ける方が

楽なのだと僕は信じてる

裏切られて強くなれるのなら

小さく 弱いがきのままでいい

 

絶好調から急転落下  

憂鬱ばかりが会いに来る

でもひょんな偶然で  からげんき

そしてまた不安に押しつぶされる

 

ゴミ捨て場に吹き抜ける風が

いつまでも痛い  痛い  痛い

作り笑いが上手になるのは

まだ上手に泣けていないから

雑誌の裏  カラスの鳴き声

小さく弱い世界の上  ただ……