毎日を生きることは、宙を歩くくらい難しい。

両親の離婚に不登校。女性経験なしコミュ症。パワハラで退職。ちょっと鬱。ぐれずにここまでやってきた僕のゆったり日記。ただ稀に薄暗い気分に身を委ね、目が覚めた僕には理解が出来ない文がある。

またまた作詞。

ウエディングソング

ひときわ大きなベットに身体を預ける

衣服に染みたプライドを

脱ぎ捨てることもしないで  A

 

だらしない暮らしには甲高い声が降る

支えているんだと  勘違いしたまま

終わりまで引きずって  A

 

明くる日  ドレスを身につけて

幸せのありかへと駆け込む

「心配はいらないよ  後悔もない」

出来るかぎりの強がり

三年前からもうすでに  総ては君の思い通り?

無邪気な笑顔に  もしやなんて

考えすぎてしまうのは  別れを告げられてから

 

前向きな君を疎ましく思って

特に意味もなく避けていた

自分勝手だとは知らずに  A

 

ネクタイの結び方が  誰よりも上手で

上目遣いが  不運にも

会社に足を運ぶことを遅らせた  A

 

伸びきったパーカーの紐を引く

片方を君に委ねてみる

お互いの力が均等なら

抜け出ることはないのになぁ

そのまま誰かと紐を結び

いつまでも純粋なそぶり

絡まってしまった  君と僕の

思い出は  忘れられていく  いたずらとなって

 

明くる日  ドレスを身につけて

幸せのありかへと駆け込む

「心配はいらないよ  後悔もない」

本音で言えるその日まで

招待状には花を添えて

筆圧の強いバツを書いて

なんでわざわざ僕に  送りつけたの?

考え過ぎてしまうのは  別れを告げられたから

 

スカート

通販で取り寄せた  ワインレッドのスカート

二人の記念日に合わせて  こんなことしても

悪あがきくらいにしかなりはしない  A

 

賞味期限  間近の安っぽい恋は

どちらのせいでもないさ

食べきる前に  捨てちまうのが  オチみたいで  A

 

 Tuesday

退屈なdrive  止まらずにmove

僕たちを遮るのは信号機じゃない

予想外のtrap  君が口を開く

準備してきたんだろう  その先を

バイパスを通りすぎる

街中のネオンが  光を当てて  目を細める

 

紙袋に詰めた  ワインレッドのスカートは

居心地が悪そうにしている

愛の終わりは近い

当事者の僕が  一番  わかっている  A

 

涙ながらに訴えてくれれば

曖昧な関係の次も見えた

いつもそう  君任せで  そのツケが全部  今さら

波は立たず  静けさを残して

二人は向かった  さよならを待たずに

 

見慣れてしまった  黒いズボンに

嫌気が指したのも  今は過去

Tuesday  drive  君が口を開く

準備してきたんだろう  お互い様さ

訳が違う  替えがきかない

例えば新品のスカートを引き裂いても