毎日を生きることは、宙を歩くくらい難しい。

両親の離婚に不登校。女性経験なしコミュ症。パワハラで退職。ちょっと鬱。ぐれずにここまでやってきた僕のゆったり日記。ただ稀に薄暗い気分に身を委ね、目が覚めた僕には理解が出来ない文がある。

また×6作詞

朝までと夜までの

疲れることなく朝はやってきて

霜や氷を溶かしていく

見違えるほどの  春はすぐそこ

桜が咲いたら  迎えに行くよ


その先を思う  その意思が

僕をちょっと強くさせた

また深い眠りに耐えながら

もう一度  言葉を噛み締めた


「無駄なことばかり  積み上げた日々を

無性に壊してしまいたくなる」

初めて抱いた夜  君は打ち明けた

僕は言うよ  「無駄じゃない」と


その先を思う  不確かさ

まるで悩ませるように

誰しもに降り注ぐ  この雨を

傘もささず  受け入れてみよう


その先を思う  この僕が

幸せにしたいと決めたんだ

また君の声を聞きたい

もう一度  言葉を噛み締めた

 

 

ドラマチック

一つより二つにして

並べて繋げるよ

ピンと張る糸のように

 

でも  躓くたびに切れちゃ

手間がかかるだろう

真面目さが売りだとしても


木曜の夕方は  切なくも楽しみ

待ち合わせの10分前  君を思う


夢心地でいいなら  離れても構わない

嫌がって膨れるのは  わかってる

片手で収まるほど  軽いものじゃないけど

頼りなく言えるのは

こんなにも  愛しているから


時には  言葉よりも

生々しい行為が

不確かな道しるべとなる


ドラマチックな展開

煌びやかな衣装

「異なるの  今もいいけど」


鏡に引き込まれるような

似てる二人

東から日が登る前に

内緒にしよう


手元に包んでいた  頼りない孤独は

ペットボトルに詰めて  波へ流す

世界中の全てが敵に回ったとしても

ただひとつ言えるのは

こんなにも  愛していること

またまたまたまたまた作詞

 

おはよう

霞始める鈴の音色

まだ遠くにあった  遠くの方に

手探りながら  夜の群れを

掴み損なって  途端に消える

 

つま先に当たる空き缶の音が

この静寂に水を差すけど

さよならを置いて  深く夢を見てる

目覚めないように  名前を  そっと隠した

 

朝の日差しと夕日の赤が

近くにあるようで  頬を染めてる

確かなものと  安心したい

掴んだその手に  鼓動が揺れる


カーテンの柄  並んだマグカップ

お互いを尊重した結果

おやすみを抜いて  おはようでもう一度

春一番  あなたの名前を  連れて行くよ

 

がらくた

消えていくものがあると

追いかけたくなるのはなぜ?

不意に与えられたものを

捨てたくなるのはなぜ?

 

桜並木の霧に揉まれ  搔き分けるように進んだ

 

作り笑いが上手になるのは

きっとガラクタに囲まれているから

ゴミ捨て場に吹き抜ける風を

真に受けてしまう  痛い  道の上

 

コーヒーを飲めれば大人

正社員なら大人

どれも不確かなもんで

基準値を下回る

 

声を大にして  叫んだところで

子供には耳を貸さない

 

いっそのこと疑い続ける方が

楽なのだと僕は信じてる

裏切られて強くなれるのなら

小さく 弱いがきのままでいい

 

絶好調から急転落下  

憂鬱ばかりが会いに来る

でもひょんな偶然で  からげんき

そしてまた不安に押しつぶされる

 

ゴミ捨て場に吹き抜ける風が

いつまでも痛い  痛い  痛い

作り笑いが上手になるのは

まだ上手に泣けていないから

雑誌の裏  カラスの鳴き声

小さく弱い世界の上  ただ……

またまたまたまた作詞

また明日

価値観を擦り合わせ  共に生きよう

これからも  醜い哀情を抱えながら

 

勝手口の側で  タバコを吹かす

淀んでいく  積み木のように  堆(うずたか)く

 

また熱を持つ  雨を受けて

ネオン街で黄昏る

まるで世界で一人  不幸であるかのように

 

口に出すことさえ怯え

歩いている

斜めに欠けた月明かり

反射して

届けたい言霊があった

答えたい悲しみがあった

掴みたい左手があった

 

迷い込んだ国は  言葉も通じないけど

忘れていた何かに  気づけそうで

 

あれよあれよと陽は沈む

昨日は遠い場所へ

欲しがれば欲しがるほど

月日は速く過ぎていく

 

コバルトブルーに溶け出す

街を見てる

思わずシャッターを切るよ

少し遅れて

薄れていく思い出のような

消えていく綿雲のような

離れていく男女のような

 

梅雨入り

ひょんなことから  積み重なり

バランス ギリギリ  保っている

今夜は まだ倒れはしない

そう誓ってみるけど

 

サンタさんや河童 鬼は

大人になると必要ない

信じていた  子どもの頃の

君がこっちを見ている

 

春が短いと決まって

風の遊ぶ方へ出かけた

右も左もわからない

ただそれだけで  ワクワクしてた

淡い儚い旅の思い出

 

紫陽花に涙を垂らした

お門違いだね  僕らは

今夜も  また強がるように

一人を選んでいた

 

人は誰しも夢を見てる

叶うかどうかには  かぎらず

「あなたの話を聞かせてよ」

素朴な疑問 ときどき挫折

飽きるほど 何度も何度でも

 

日々は転がり崩れ落ちる

君のことなんか目もくれず

遠くで光る入道雲

連れてきてさ  雨を降らし

「良い演出だよ」と

 

春が短いならこうして

傘をさしながら愚痴を言おう

「あなたの話を聞かせてよ」

素朴な疑問 ときどき挫折

そしてちょっぴり楽しいことも

ワクワクしたい  ドキドキしたい

飽きるほど 何度も何度でも

耳を塞いでも、世界は鳴り止まない。

テレビの音量。スリッパの擦れる音。誰かの歌声。トラックの地響き。食器のぶつかる音。ドアを閉める音、開ける音。窓の震える音。パソコンから流れる洋楽。フライパンとコンロが叩く音。食材の炒める音。クラッキング。鍵が開く音。トイレの流す音。トイレットペーパーを巻く音。公園で騒ぐ声。ビニール袋の音。冷蔵庫の閉める音。床がしみしみ言う音。くしゃみ。石鹸をだすポンプ音。椅子を引く音。蛇口から水が流れる音。扇風機の回る音。広告宣伝車。エンジン音。手を洗う音。電子レンジ。物を落とす音。いびき。割れる音。 救急車。パトカー。バイクの音。鐘の音。虫の声。街頭演説。小銭の音。キーボードを叩く音。酔っ払い。サラリーマンの革靴。漏れたヘッドオン。列車。チャイム。子供の歓声。赤ん坊の泣き声。幼年期の反抗。少年の少女の元気。若者の憤り。青年の喘ぎ。女性の金切り。男性の怒鳴り。おばさんの小言。おじさんの愚痴。熟年のため息。老人の咀嚼。人生の音。人間の音。動物の音。機械の音。電気の音。人間の作りだす音。生きる音。死ぬ音。キーンとした耳鳴り。心臓の鼓動。咳。拍手。自分。笑い声。歯軋り。麺類以外の吸う音。掃除機の音。(随時更新)

うるさいうるさいうるかか火災さあさあうるさいうるさいいうるさくアウルいうるさいアウルスアうるさいうるさいうるさいいうるさいうるさあいなかくうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい。うるさい、煩い煩いうるさい。うるさいうるさいうるさいうるしあいうふさい

嫌いが枝の名古屋、考えるに健康食品。

延べ棒がミルクを飲んで、伸びて伸びて冷えてきました。羽織った浪漫に似たスペインにニンニクをニンニン加え、カツ丼をほうばりました。肩たたきは言いました。

常滑線、優柔不断、宇宙人」

様々な憶測が奥さんの絵に、唾とカレンダーをかけました。トトントントントン。トトントントントン。屏風を秒で病気の兵法の取り扱い。天敵が花火が古いをさみだれのよう、冬は風呂でした。管理体制の確立を目指し、耳にしたラジオ体操第一。お爺さんのイカと垢と坂を、フルーツで逃げましょう。お仕置きはやめてくださいませ。危険、危険、危険。トレジャーハンティングに殉じた杉田さんはオレオレ詐欺の被害に。美学の大学生。オーレーオレオレーオーオーレーレーレーラーレーオ。一つだけ仲間はずれが居ます。逃げないで。お小水とおしゃべりしながら、お正月休みを満喫。ソーシャルゲームアプリは花が爪を立てて、西を北に期待の惑星にしましまは、蚊取り線香ある日、トトントントントン。目立って目玉焼きにソースをかけるが、街宣車の下のパブロフの犬が、サングラスを山頂から眼薬を目指しなさい。握り飯。

「赤ん坊に泣かないようにする」

適当な色でテキ屋になる、色鉛筆の洗えないから、難しくないです。トトントントントン、トトントントントン。ないですが、パッケージの魔が差したので言い訳を散散喚いてなります。桃桃桃は虹をつけませんが、でしたね、ハートにドライバーをインストールしたら。トトントントントントトントントントントトントントントントトントントントントトントントントン。

迷惑亀

街から遠く離れた山奥に、一匹の亀が住んでいました。名前は都・ケバン・ジョファー・オルナルド2世。たくましく、健やかに、末永く幸せにと、母が願いを込めてくれた名です。その名に恥じぬよう、切磋琢磨を信条に生きてきました。オルナルドは誰にも迷惑をかけません。

元旦から数えて日が三度落ちた夜。オルナルドは川の上流へと向かいました。航空機やフェラーリを持っていれば、すぐ目的地にたどり着くのですが、あいにく手が届きません。金銭的にも生態的にも。仕方なく、約束の日よりも2日早く出発しました。オルナルドは友人にも迷惑をかけたくないのです。

亀は万年と言いますが、彼はまだ42歳です。甲羅のシワがまだまだ精進しろと、鼓舞を示しています。しかし、自身の誕生に対して、それ程の執着心がなかった亀は、年齢など覚えてはいませんでした。ただただ、毎日の生活を繰り返していただけなのです。雨の日も、嵐の日も、雷の日も、空から蛙が降ってくる日も、亀は毎日を続けていました。毎日。毎日。そんな亀を見ていた、森や街の動物たちは、つまらなそうな亀と同情していました。嫁もなく、パソコンもなく、テレビもなく、娯楽もない。こんな山奥に一人きり、いったい何を楽しんで生きているのか、気味が悪かったからです。彼らはオルナルドの迷惑になりたくなかった為、距離を取っていました。

昨日の落雷が原因か、木がなぎ倒され道を塞いでいました。辺りを見渡し、隙間からの風を確認します。困ったことに、どうも、向こうへ繋がる割れ目はなく、迂回するしかありません。予定よりも多く時間を見積もって家を出ましたが、約束の時間を多く過ぎてしまいそうです。オルナルドは困ってしまいました。

結局、約束の時間よりも2時間も遅れてしまい、オルナルドはうさぎさんに迷惑をかけてしまいました。

「大丈夫かい?」

やっとこさ、たどり着いた亀に、うさぎさんは手を差し伸べながら言いました。

「平気だよ。でもごめん。待ち合わせにこんなに遅れてしまって」

「いいんさ。君が生きてくれただけで。何かあったんじゃないかって、気が気でなかったよ」

「携帯を買うべきかな」

「いらないさ。君、どこにしまうんだい」

「甲羅の中だよ。これ開くんだ」

「おや、まぁ」

うさぎさんは目をまん丸にして驚きました。

「そろそろ向かおうか」

そう言ったうさぎさんの後を、のそのそついていきます。ゆっくりと。ゆっくりと。

ひんやり飯 ー小話ー

母ちゃんは、いつも帰りが遅い。夜ご飯を食べるときは当たり前、お風呂のときもいない、だいたいテレビを見ているか、ゲームボーイアドバンスをやってるときくらいに帰ってくる。スーパーのビニール袋を持って、よっこらせって。それを冷蔵庫にしまいながら、今日会ったことを話したりする。でも、そこで帰ってこないときは、とんでもなく遅い日。布団を引いて、おやすみなさいなんて言わないで、バサって布団に潜る。話したいことは明日にお預け。時間が経っちゃうと、つまらなくなるの、母ちゃんはわかってないな。

とんでもなく遅い日は、明日になってからドアのガチャガチャが聞こえる。外の真っ暗が部屋の中に潜んでて、ドアが開くと逃げ出して、代わりに街灯の明かりが入ってくる。角度が悪いと目に入ってくるから、ちょっと痛い。でも声に出さない。これは秘密なんだ。そんな時間まで起きていたら、母ちゃんに怒られちゃうから。

学校の友達は、お金がいっぱいあるんだなって思う。ゆうと君は僕より小さくて泣き虫なのに、プレステ4を持ってる。沢山カセットを持ってるのに、ゲームの本体にもダウンロードしたゲームが入ってるって言ってた。あと、おっきなサングラスをつけて、世界がゲームになってしまうドラえもんの道具も持ってた。だから、ゆうと君のお家に行くと、未来に来た気分になった。クラスのアイドルの朋ちゃんは沢山お洋服を持ってるって、友達のえみちゃんが言ってた。たしかに、僕なんかと違って、色んなお洋服を着てるし、とても綺麗に洗濯されてる。たまに麦わら帽子をかぶってて、お姫様みたいだって思ったこともある。

こないだ皆んなで遊んでたとき、ゆうと君が「家で何して遊んでるの」って僕に言った。ちょっと可愛か見える朋ちゃんにも「いつも1人で何して遊んでるの」って言われた。なんか、その言い方にムカッてしたけど、我慢して、考えた。それは、やっぱりトランプをしたり、あやとりをしたり、ゲームをしたり、テレビを見たり、本を読んだり、他にも色々。そんな風に答えたら、ゆうと君に「面白いの」って言われて、オシャレな朋ちゃんには「1人でできるの」って言われた。

母ちゃんは最近、朝も慌ただしくして、夜も明日になってから帰ってくる。だから今日も母ちゃんが出かけてから学校に行って、友達と遊んで、帰って、家で遊んでた。

ゲームボーイアドバンスカービィをやって飽きたから、地図帳を開いて、オーストラリアでっかいな、なんて国同士を比べていたら、鍵穴に鍵が刺さった音が聞こえた。夜ご飯を食べる前だったから、泥棒が来たんじゃないかって、凄くドキドキした。前に見たホラー映像を思い出してしまって、よけいに怖くなった。まだ夕方だったから、街灯は入ってこなくて、ゆっくりと開いたドアから、母ちゃんが部屋に入って来た。なんだ母ちゃんかと、胸を撫で下ろしてたら、あれってはてなマークが浮かんだ。

「母ちゃんね。クビになっちゃったんよ」

靴を脱ぎながら、ボソって呟いてた。とてもくたびれてて、でもいつもより元気そうな母ちゃんがビニール袋を上にあげて力こぶを作ってた。そういうことかって、勝手に納得して、ビニール袋を受け取った。大人の人って仕事してないと大変って、ゆうと君のママが言ってたけど、母ちゃんは大変になっちゃったのかな。考えてみたけど、よくわからないからいいやって、目につくゴミ箱に投げ捨ててやった。

「ご飯あるわよ。冷蔵庫の中に」

「食べる」

「作り置きだけどね」

「冷たくても美味しいよ、いつも食べてるし」

「言うようになったわね」

語尾を伸ばして、くしゃって母ちゃんは笑った。僕は冷蔵庫の中から、パックされた野菜をお皿に盛りつけた。母ちゃんはご飯をよそってくれた。椅子に座って、お茶碗を持とうとしたら「あんた、いただきますって言わないとダメよ」って怒られた。母ちゃんがいると、ちょっとうるさくて、自由じゃなくなる。

「いただきます」

さっきまで怒ってた顔してたのに、今はにっこり。「はい」って、なんだか満足そうにうなづいてた。大人っていっぱい顔の変身が出来るんだなって思った。

「結構、冷たいのね」

「うん、そうだよ」

今度は眉毛に力が入る顔になった。少し気になってる朋ちゃんがお泊まり遠足でお母さんに会えなくて泣いているときに、ちょっと似てた。それにしても、やっぱり冷たい。ハンバーグもおしんこも、野菜炒めも冷たいまま。給食より美味しくない。まぁ冷たいからだけど。だから、ご飯みたいに時間が経って、つまらなくなる前に、今日あったことをたくさん話そうとした。その拍子にご飯粒が口から飛び出したから「ちゃんと聞くから、急ぐんじゃないわよ。行儀が悪い」って怒られた。